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コラム

坂井直樹のデザイン色眼鏡

第43回:クリエーティブシンクタンク「電通Bチーム」の方法
一次情報の新しい探し方


坂井直樹さんのコラム「デザイン色眼鏡」では、コンセプター坂井直樹さんに、モノをメインにデザインを取り巻く状況を語っていただきます。

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[プロフィール]
坂井直樹:コンセプター。株式会社ウォーターデザイン代表取締役。1947年京都生まれ。19歳で渡米し、サンフランシスコで「Tatoo T-shirts」が大ヒット。帰国しテキスタイルデザイナーとして活躍した後、80年年代後半に「Be-1」(日産自動車)や「O-product」(オリンパス)のコンセプトを手掛け脚光を浴びる。その後もau design projectで数々の先進的な携帯電話のデザインをプロデュースするなど、コンセプトからデザインまで革新的なビジネスをクリエイティブしている。


●検索ではたどり着けない情報を

一次情報とは、直接見た、会った、直接聞いた、という自らが仕入れた現場情報のこと。世界を歩き、その街の変化を感じ、一次情報のある場所を見つける。報道の分野における一次情報は、かつては新聞やテレビの取材活動(記者クラブでの取材、夜回り、調査報道など)に一本化されていた。

しかし記者クラブで発表されるプレスリリースに関しては、いまは多くの情報がWebで公開され、データはオープンになり、誰でもアクセス可能になっている。

そういった情報を得て配信するニュースサイトはすでに二次情報だ。二次情報とは、誰かが言っていた、本に書いてあった、TVで見た、インターネットにそう書いてあった、というような、他の第三者を介して得た情報のこと。ほとんどの人たちの話は、ネットを介して大量に複製された情報だ。

そういう情報化社会に対抗するために、検索ではたどり着けない情報に出会えるクリエーティブシンクタンクと呼ばれている「電通Bチーム」(代表は倉成英俊さん)という面白いクラブ活動? がある。


●スペシャリストが”生”を持ち込む定例会

「AI」「エクストリームスポーツ」「平和」「ビューティ」「クラブカルチャー」「農業」「若者」など、約40人のメンバーが自分の担当ジャンルの情報を持ち寄り、発表する定例会を毎月行っている。

各自が担当するジャンルは、メンバーが元々個人的に興味や関心を持って深掘りしていたテーマばかり。

例えば、「建築家とショコラティエとファッションバイヤーが同時多発的に同じことを言っていることがある。地下水脈でつながってるみたいに」「屋台音楽フェスとグランピングを組み合わせたイベントがブームの兆し」「音楽フェスと市場を組み合わせた新しいフェスの形が登場した」などの情報が飛び交う。

ここでは、検索やSNSのタイムラインでは出会えない情報が飛び交う。さまざまなスペシャリストをつなぎ、ユニークなソリューションを生み出す。

https://bbbbb.team/


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電通Bチームによる定例会。(クリックで拡大)

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50ジャンルからの生情報を生かしたコンセプト作りと応用。(クリックで拡大)

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