坂井直樹のデザイン色眼鏡

第35回：美しく並べる。あるいは何でもばらして並べる
整理するデザイン



坂井直樹さんのコラム「デザイン色眼鏡」では、コンセプター坂井直樹さんに、モノをメインにデザインを取り巻く状況を語っていただきます。

[プロフィール]
坂井直樹：コンセプター。株式会社ウォーターデザイン代表取締役。1947年京都生まれ。19歳で渡米し、サンフランシスコで「Tatoo T-shirts」が大ヒット。帰国しテキスタイルデザイナーとして活躍した後、80年年代後半に「Be-1」（日産自動車）や「O-product」（オリンパス）のコンセプトを手掛け脚光を浴びる。その後もau design projectで数々の先進的な携帯電話のデザインをプロデュースするなど、コンセプトからデザインまで革新的なビジネスをクリエイティブしている。

●デザインとは何か

今Things Organized Neatlyというお気に入りのサイトがある。

ある単位を想定して美しく並べる。あるいは何でもばらして並べて整理するなどなど。「整理するデザイン」の本質を突いている気がする。大量のアーカイブがあるので、ほんの一部をご紹介する。

佐藤可士和さんもデザインとは「整理」することと語っている。佐藤可士和さんのデザインの進め方はすべて同じ。

・企業の悩み、強みを聞き、実態を把握する
・情報を整理し、一言に突き詰める
・突き詰めた言葉から、デザインを生み出す

「デザインとは何か」ということ。

・「物事を整理し、シンプルにする」
・「シンプルなので、人に伝わる」
・「伝わるので、人が動く」
・「行動が変わるので、お客さんが価値を深く理解する」

という一連の流れを作るためには「整理」が必須だ。

●Things Organized Neatly