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コラム

坂井直樹のデザイン色眼鏡

第34回:「ミラノサローネ2017」でも多くの展示に植物が
ボタニカルブーム、再びグリーンの時代へ



坂井直樹さんのコラム「デザイン色眼鏡」では、コンセプター坂井直樹さんに、モノをメインにデザインを取り巻く状況を語っていただきます。

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[プロフィール]
坂井直樹:コンセプター。株式会社ウォーターデザイン代表取締役。1947年京都生まれ。19歳で渡米し、サンフランシスコで「Tatoo T-shirts」が大ヒット。帰国しテキスタイルデザイナーとして活躍した後、80年年代後半に「Be-1」(日産自動車)や「O-product」(オリンパス)のコンセプトを手掛け脚光を浴びる。その後もau design projectで数々の先進的な携帯電話のデザインをプロデュースするなど、コンセプトからデザインまで革新的なビジネスをクリエイティブしている。


●自然に身近なものとしてのグリーン

今年の「ミラノサローネ2017」で気がついたことの1つに「ボタニカルブーム」がある。多くの展示に植物が使われていた。

植物の持つ生命力を身近に取り入れることにより、都会生活のストレス解消や癒やしの効果が期待されている。花柄のほか葉や茎などのモチーフも含めたシックな植物柄が昨春から主にファッション分野で流行し、今春はインテリアや食品に拡大。背景には、室内で植物を育てる技術の普及や健康意識の高まりがあるようだ。またLEDを使って室内でも育成するような装置もずいぶん進化して来ている。

日本全国、世界数十ヵ国を旅し、稀少植物を追い求める西畠清順のようなスターも現れた。ポーラ ミュージアム アネックスで開催された、プラントハンターでそら植物園の西畠清順代表による展覧会「ウルトラ植物博覧会2016 西畠清順と愉快な植物たち」も大好評で、過去最大の集客をしたという。

またプラントアーティストの川本諭も屋内にグリーンを入れる効用を「グリーンを生活に取り入れると、ただ綺麗に揃えられたインテリアというだけではなく、日常に癒しが得られるようになります」と語る。

かつてのバブル景気の頃、インテリアとしてのグリーンがブームになったことがあった。物が溢れ、生活が満ち足りた時代。それでもなお、暮らしをさらに豊かにする物として目が向けられたのがグリーンだった。

それから約30年が経った現在、再びグリーンが注目されている。しかし現在はバブル期のブームよりも自然に、より身近なものとしてグリーンに向き合おうとする動きがあるように感じられる。そういえばバルセロナオリンピックのマスコットのコビを作ったハビエル・マリスカルのスタジオも内外共にグリーンで覆われている。

●ハビエル・マリスカルのスタジオより
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「ミラノサローネ 2017」の展示より(クリックで拡大)

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