●2017年のミラノサローネ
毎年4月にイタリアのミラノで開催される、世界最大規模の家具見本市「ミラノサローネ国際家具見本市」「ミラノデザインウィーク2017」に行ってきた。
多くの展示の中でいくつか興味深い展示をレポートする。Rho-Fiera(ロー・フィエラ)の本会場は、より商業的色彩が強くなっていた。一方、市内のあらゆる場所で行われているイベントは古く歴史のある空間を活用して、新しいプロダクトとの組み合わせが意外に新鮮だった。
まず大変印象に残った吉岡徳仁とLGがコレボレーションした「S.F_Senses of the Future」。この展示は素晴らしかった。スフォルツェスコ城前のDecathlon Milano Cairoliにおいて、大規模な光のインスタレーション「S.F chair」「Wall of the Sun」が行われていた。
●吉岡徳仁が最高賞を受賞
吉岡徳仁のアートとLGによる最新テクノロジーが融合した光のインスタレーション。この光の織りなすポエティックな表現は、かつて体験しなかった空間を生み出していた。
本作品は、非常にシンプルな虹色のグラデーションが動くディスプレイ3枚がコの字型に組まれ、水平な椅子のような形状。そして背中にはもう1枚ディスプレイが立つシンプルな構成となっている。
会場の大きなスペースでは、十数個のオブジェクトが、静かにささやくようにインターラクションしていた。
1,300以上の出展からノミネートされた40作品の中で、「S.F_Senses of the Future」は、もっとも優秀な作品に贈られる最高賞を受賞した。
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「S.F_Senses of the Future」の展示より(クリックで拡大)
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