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コラム

坂井直樹のデザイン色眼鏡

第29回:世界の「本物」を京都の「ほんまもん」に
京都発チョコレート「加加阿365祇園店」



坂井直樹さんのコラム「デザイン色眼鏡」では、コンセプター坂井直樹さんに、モノをメインにデザインを取り巻く状況を語っていただきます。

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[プロフィール]
坂井直樹:コンセプター。株式会社ウォーターデザイン代表取締役。1947年京都生まれ。19歳で渡米し、サンフランシスコで「Tatoo T-shirts」が大ヒット。帰国しテキスタイルデザイナーとして活躍した後、80年年代後半に「Be-1」(日産自動車)や「O-product」(オリンパス)のコンセプトを手掛け脚光を浴びる。その後もau design projectで数々の先進的な携帯電話のデザインをプロデュースするなど、コンセプトからデザインまで革新的なビジネスをクリエイティブしている。


●グローバルな商品をローカルで作る手法

高級チョコレートの市場はいつでもチャンスがあるようだ。「お濃茶ラングドシャ」でヒットを飛ばしたマールブランシュが今年4月、閑静な祇園の一角にオープンした「加加阿365祇園店」に行って来た。

こちらで限定販売している「加加阿365」は、365日違った紋をあしらっている斬新なコンセプトのチョコレート。当日購入できるのは、その日の紋のみなので、商品との出会いはまさに一期一会と思わせる。

舞妓さんを形取った「ちょこっとエクレア」や、「お干菓子佇古礼糖」「加加阿焼き どら小判」など京都祇園ローカライズの巧みさ。「カカオでつくるヨーロッパ生まれのお菓子チョコレートを京都で育てるとしたら」と書かれているのはなるほどと思わせる。

グローバルなプロダクトをローカルで作る手法は、たとえは悪いがモスバーガーにも似ている。1年365日すべてを京都の流儀で楽しむ「加加阿のある暮らし」というところも京都ブランディングのうまさだ。丸い茄子を賀茂茄子と名付ける京野菜なみの見事なブランディングだ。

世界の「本物」を京都の「ほんまもん」にしてお届けします。というコピーも上手すぎて少々呆れる。

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祇園の一角にオープンした「加加阿365祇園店」の店構え(クリックで拡大)


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365日違った紋をあしらっている斬新なコンセプトのチョコレート(クリックで拡大)

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同店商品より(クリックで拡大)

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ディスプレイにも一工夫(クリックで拡大)

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繊細なかわいらしさ(クリックで拡大)

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デザイン的にも優れている(クリックで拡大)

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キャラクター商品もある(クリックで拡大)

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店内(クリックで拡大)

















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