pdweb
無題ドキュメント スペシャル
インタビュー
コラム
レビュー
事例
テクニック
ニュース

無題ドキュメント データ/リンク
編集後記
お問い合わせ

旧pdweb

ProCameraman.jp

ご利用について
広告掲載のご案内
プライバシーについて
会社概要
コラム

坂井直樹のデザイン色眼鏡

第28回:珍しいデザインのボトルオープナー「イコー・ボトルオープナー」
デザイナーがデザインの対象を探しあぐねているのではないか?


坂井直樹さんのコラム「デザイン色眼鏡」では、コンセプター坂井直樹さんに、モノをメインにデザインを取り巻く状況を語っていただきます。

イラスト
[プロフィール]
坂井直樹:コンセプター。株式会社ウォーターデザイン代表取締役。1947年京都生まれ。19歳で渡米し、サンフランシスコで「Tatoo T-shirts」が大ヒット。帰国しテキスタイルデザイナーとして活躍した後、80年年代後半に「Be-1」(日産自動車)や「O-product」(オリンパス)のコンセプトを手掛け脚光を浴びる。その後もau design projectで数々の先進的な携帯電話のデザインをプロデュースするなど、コンセプトからデザインまで革新的なビジネスをクリエイティブしている。


●これ以上デザインを増やすことに意味があるのか?

デザイナーがデザインの対象を探しあぐねているのではないか?と 最近感じる。

ブルックリンを拠点にしているフォート・スタンダード・スタジオとショップOTHRは、非常に珍しいデザインのボトルオープナーを作った。美しいけれど瓶の栓を開けるという行為に、ここまでやる必要があるのか? という意見はある。

3Dプリンタを使ってマットブラック鋼で作られている「イコー・ボトルオープナー」と言う栓抜き。このプロダクトを見ても、デザイナーがデザインの対象を探しあぐねている印象を受ける。

ミラノサローネでも毎回椅子が大量に出展され、同じような課題を考えてしまう。もう椅子はこれ以上デザインは不要だろう。これらの課題の参考になるケースを考えるために、日本のロングライフデザイン活動でデザインをしないデザイナーのナガオカケンメイさんを紹介しておく。

彼の主張は「デザインの大量生産」への疑問と「デザインのサスティナビリティー」だろう。平たく言えば、もうこれ以上デザインを増やすことに意味があるのか? と言う警告と言ってもよい。

イラスト
「イコー・ボトルオープナー」(クリックで拡大)


イラスト
このように栓を抜く(クリックで拡大)

イラスト
マットブラック鋼を素材に3Dプリンタで造形(クリックで拡大)





Copyright (c)2007 colors ltd. All rights reserved