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コラム

坂井直樹のデザイン色眼鏡

第25回:軽く薄く白く、ミニマルでシンプル。北川大輔「trifle」
ジャパンデザインは明らかに存在する


坂井直樹さんのコラム「デザイン色眼鏡」では、コンセプター坂井直樹さんに、モノをメインにデザインを取り巻く状況を語っていただきます。

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[プロフィール]
坂井直樹:コンセプター。株式会社ウォーターデザイン代表取締役。1947年京都生まれ。19歳で渡米し、サンフランシスコで「Tatoo T-shirts」が大ヒット。帰国しテキスタイルデザイナーとして活躍した後、80年年代後半に「Be-1」(日産自動車)や「O-product」(オリンパス)のコンセプトを手掛け脚光を浴びる。その後もau design projectで数々の先進的な携帯電話のデザインをプロデュースするなど、コンセプトからデザインまで革新的なビジネスをクリエイティブしている。


●ジャパンデザインは明らかに存在する

1980年代に無印良品が出てきた頃から、モダンなジャパンデザインの定義が始まった。ミラノサローネを見ても、このdesignboomを見ても日本人デザイナーの作品は何故かすぐ分かる。ジャパンデザインは明らかに存在するのだろう。特に1980年代生まれのデザイナーは軽く薄く白く、ミニマルでシンプルという特徴を持つ人が多い。

では中国デザインはどうだろうか? 建築などには風水の影響を強く受けたデザインが多く閉口するが、中国の形や色は明確にあると感じたことはない。1982年生まれのデザイナー、北川大輔さんによる光のような紙のように薄い1.2ミリの鋼板を使用した多機能家具「trifle」も、そういうジャパンデザインの典型だ。現代的な美しさと光のような紙のような構造は、ほぼすべての空間に快適に適合する。


●北川大輔「trifle」

誰もが思い描くバスケットの形に蓋をして、2つの穴を開けた。その一見なんでもない簡素なデザインは、シンプルな1つの形のなかに機能的な2つのスペースを生み出した。

フラットな丸い天板はサイドテーブルとして、ベッドサイドで携帯電話を置いたり、ソファの側でグラスを置いたり。ほどよく閉じた内側は物入れとして、マガジンや小物を収納したり、ゴミ箱として利用することも可能。ソリッド感のある全体像と、紙のように軽やかでシャープな印象は、どんな空間にも馴染むと、北川さんは説明している。


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北川大輔氏の「trifile」(クリックで拡大)

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