┏…・・・━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━・・・…┓ ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥       pdwebメールマガジン第41号・・・2013/8/26       編集制作:pdweb.jp編集部 http://pdweb.jp ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ ┗…・・・━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━・・・…┛ ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓ ● pdwebメールマガジン第41号 目次 ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛ ●リレーコラム:若手デザイナーの眼差し 第17回:平下茂親/合同会社 Design Office SUKIMONO ●編集長のミニコラム Adobe Creative Cloud ではじめる、一歩進んだクリエイティブワーク ●pdwebデザインコンペ2013のご案内 本年のコンペ終了のため削除しました ●編集後記 ////////////////////////////////////////////////////////////////////// ●リレーコラム:若手デザイナーの眼差し 第17回:平下茂親/合同会社 Design Office SUKIMONO ○まず自己紹介からですが…。 平下茂親。1981年1月7日、島根県江津市江津町で生まれました。 地元の高校を3ヶ月で中退し、地元の鉄工所で溶接工として3年間働いていまし た。その頃からモノを加工する魅力に入り込んでいました。東京に一時期上京 をし、大検を取得し富山の伝統を重んじる木工の学校で宮大工としての勉強を しました。 日本人の文化基盤の形がある寺社仏閣の造形や理念に共感を持ちました。そこ から大阪芸術大学でスペースデザインを学び、NYに2年間渡米し、その後故郷 に帰国し現在の会社「合同会社Design Office Sukimono」を創業し、今に至り ます。 私の会社のあるここ島根県江津市は人口2万人の小さな町です。海や山、川、 田園風景など美しい環境があります。しかし大きな工場や企業はなく、大した 特産品、工芸品もない特色のない地域です。半径100KMにデザイン事務所はあ りません。笑 そんな地域に生まれた若者は刺激のある生活や仕事、大学を求め高校を卒業し た後に6割は都市部へ流出し、そのまま都市部での成功を夢見て帰郷すること はありません。全国規模でみればこんな地域は日本全国に沢山あるんでしょう ね。 グローバル社会の中、こんな合理性のない地域で創業! しかもデザイン事務 所! 狂気の沙汰としか考えれないでしょうね。 ○積み上げ式のもの造り いつか、コンサルの方に「ものの値段って誰がどうやって決めてるんですか? 」と訪ねました。自信満々に「マーケットです。」と即答されました。そんな こと知ってます…笑。 1個の100円ライター1つとっても、私に10万もらっても作れません。江戸時代 の人が100円ライターを見たら、千両箱を持ってくるでしょうね。笑 相対的に、100円で売ってるから高い安いの判断はできますが、そのモノの本 質的な価値を判断できる消費者は少ないと思っています。 だからこそ消費者に訴えるべきは価値=価格ではなく満足なのでは? 例えば、 モノ作りの一番末端にいる職人斎藤さん(仮)が納得できる賃金、手間を用意 します。日当が12,000円欲しいといえば14,000円あげます。モチベーションを 維持し、それを形にし、提供。 その結果ほかでは3,000円で売られているものが8,000円になってしまう。その 8,000円が売れるか売れないかは私の責任であって職人のせいやマーケットの せいではない。 でもそんな「積み上げ式のもの造り」をここでしていきたい。理想論が先行し ていると私自身も感じますけどね。笑 この国に住んでいる人は便利なものや安いものを得たところで「満足感」とい うものは満たされないのでは? と思っています。「満足感」というものを満 たすために犯罪や紛争など争いが各地で起こっています。 現状の不満がはびこっている環境をできる限りなくしていきたい。そんな流通 があると美しいなと思います。 ○満足が得られるプロダクトを デザインをするということを生業にし、ここローカル地域で生活していますが、 多くの人が満足感を得られる社会を作っていけるテクニック的なことをデザイ ナーが担っていると実感します。 田舎に住む多くの人が「マーケット」という本質的な価値とは関係のないルー ルの中で暮らしています。その結果、各家庭の生活水準は低くなり、公務員や 一部の資本を持つ人々と比較し多くの不満が発生しています。 そういった親を見て、子供は都市部や海外へ成功を求め流出していくのです。 こういった現象が若干のプロセスは違えど現在世界規模で起こる。田舎はそう いった現象の縮図があります。そのなかで1つの変革の可能性としてモノ作り の視点から満足感を満たしていきたいと思っています。 すごく小さい規模であるし、すごく視野の狭い活動ですが、満足を説明できる プロダクトを作っています。 例えば近隣に住んでいる人のデニムを使ったチェア、などなど。いろいろと積 み上げ式のプロダクトをデザインしています。 道のりは遠く一筋縄ではいかないからこそいろいろな人の助けが必要になり、 たくさんの人のふれあいが必要になります。たくさんの人が関わってくると不 自由さも比例して増えていきます。不自由という「負荷」がかかることで本質 的な価値が磨かれていくように感じます。 これからも多くの不自由を味方につけて進んでいきます。最後まで読んでいた だき、ありがとうございました。 平下茂親/合同会社 Design Office SUKIMONO http://www.sukimono.co.jp/ ////////////////////////////////////////////////////////////////////// ●編集長のミニコラム 「Adobe Creative Cloud ではじめる、一歩進んだクリエイティブワーク」 今回は宣伝です。 弊社で書籍「Adobe Creative Cloud ではじめる、一歩進んだクリエイティブ ワーク」の編集制作をいたしました。ワークスコーポレーション刊9月6日発売 予定です。 本メールマガジン読者、pdweb読者の皆様はおそらく100%と言っていいくらい、 何らかのアドビ製品をお使いかと思います。アドビは2013年6月から主要ソフ トのパッケージ販売を止め、ネット上での展開を本格的にスタートしました。 本書はこの新しいサービスの解説とCCバージョンになった主要ソフトの内容を 紹介しています。 ○内容案内文より Adobe Creative Cloudの全ソフト完全ガイドブック登場! CC」でデザイン、イラスト、写真、映像、Web、DTPはどう変わる? 2013年夏、アドビ システムズは、世界同時にクリエイター向けツール群「Ado be Creative Cloud」をリリースしました。本書は「Adobe Creative Cloud」 を構成する各ソフトウェアの進化を紹介していく初の完全ガイドブックです。 第1章は初めてCCに参加する人たちのためのガイドです。CCの概要から、一番 気になる契約方法や価格の説明まで。そして、企業ユーザーやシステム管理者 のためのCCの導入やユーザー管理方法も丁寧に解説しています。第2章以降は イラスト、写真、映像、DTP、Webそれぞれのクリエイターに向けたCCツール群 の解説です。 イラストレーター、フォトグラファー、Webデザイナー、グラフィックデザイ ナー、コミックアーティスト、映像クリエイター…すべてのクリエイター必読 の一冊です! ○仕様 著者:荻窪 圭 / HAL_ / 津島隆雄 / 中ノ子基高 / 茂木葉子 定価1,575円(本体1,500円) サイズ:B5版 ページ数:128P 発売日:2013年9月6日 ISBN:78-4-86267-151-6 ○目次 第1章 概論……CSからCCでこう変わる Part 1 Creative Cloudとは何か Part 2 CSからCCでこう変わる Part 3 アプリのクラウド化とデータのクラウド化 Part 4 CCに含まれるアプリとサービス Part 5 契約形態や価格はどう変わる? Part 6 CCのインストールとアプリの管理 Part 7 企業ユーザーにとってのCC 第2章 デザイン、イラストはCCで新次元に Part 1 アドビの2大グラフィックツールを使ったイラストレーションの世界 Part 2 イラスト、デザイン制作の過去・未来 Part 3 クラウドと化学反応を起こしはじめた、モバイル端末との連携 第3章 写真を拡張するPhotoshop CC Part 1 フォトグラファー業務とアドビツール Part 2 写真制作の現状とツールに求められる機能 Part 3 思い通りの表現を目指すための製品の使いこなし方 Part 4 Creative Cloudで広がる表現 第4章 映像制作を進化させるCCツール Part 1 Adobe Premiereの歴史と映像編集 Part 2 ムービー制作の現場とツールに求められる機能 Part 3 ワークフローに沿ったクラウド製品の使いこなし術 Part 4 より高度なクリエイティブと生産性向上のためのツール Part 5 映像制作におけるクラウド利用のポイント 第5章 CCで一歩進んだデザイン/DTP Part 1 デザイン/DTP業務とアドビツール Part 2 デザイン/DTP制作の現状とツールに求められる機能 Part 3 ワークフローに沿ったクラウド製品の使いこなし術 第6章 CC時代のWeb制作ツール Part 1 Web業務とアドビソフト Part 2 Web制作の現状とソフトウェアの進化 Part 3 ワークフローに沿ったクラウド製品の使いこなし術 ○アマゾンで購入できます http://www.amazon.co.jp/o/ASIN/4862671519/bdbooks-22 書店で見かけたら、ぜひ一度手に取っていただければと思います。 森屋義男/pdweb.jp編集長 ///////////////////////////////////////////////////////////////////// ●pdwebデザインコンペ2013のご案内 本年のコンペ終了のため削除しました ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■○■pdwebメールマガジンでは広告のご利用をお待ちしています。■○■ イベント/セミナーの告知や集客、新製品のご案内に。臨時増刊もあります。 ■○■お問い合わせはinfo@pdweb.jpまで。料金:1行6,000円〜。 ■○■ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ////////////////////////////////////////////////////////////////////// ●編集後記 ノートPCとポケットWi-Fiをリュックに詰めて、黒部で夏休みらしき2日間を過 ごしました。関西電力が主催し富山県が協賛する「黒部ルート見学会」に当選 したのです。破砕帯によって工事が難航したことで有名な「関電トンネル」を はじめ、立山のトンネルをいくつもくぐりながら、昭和の、そして時代を支え た鉄の力強さを実感しました。黒部川水域に点在する関西電力の水力発電所 (11ヶ所)の合計出力は約90万kw。これは中規模の原発1基分とほぼ同じとい うことも知りました。(M) ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■■■取材・執筆・DTPデザイン・印刷物納品を行います! カラーズ(有) ■企業のユーザー事例、パンフレット、Webコンテンツなどの制作を行います。 ■お問い合わせはinfo@pdweb.jpまで。お待ちしています。■■■■■■■■ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ pdwebメールマガジンNo.41 2013年8月26日発行 3,000部配信 ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓   pdwebメールマガジン登録変更および解除のご案内 ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛ ※このメールに返信はできません。配信アドレスの変更や停止を希望される 方は、pdweb.jpのトップページ右側の登録フォームにて操作をお願いいたし ます。 http://pdweb.jp ┏…・・・━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━・・・…┓ ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥   編集・制作:pdweb.jp編集部   〒151-0071 東京都渋谷区本町1-20-2-909 カラーズ有限会社   お問合せ先 info@pdweb.jp   Copyright(C) Colors.,LTD. All Rights Reserved ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ ┗…・・・━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━・・・…┛