┏…・・・━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━・・・…┓ ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥       pdwebメールマガジン第39号・・・2013/6/28       編集制作:pdweb.jp編集部 http://pdweb.jp ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ ┗…・・・━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━・・・…┛ ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓ ● pdwebメールマガジン第39号 目次 ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛ ●リレーコラム:若手デザイナーの眼差し 第15回:小関隆一/RKDS ●pdwebデザインコンペ2013のご案内 ●編集後記 ////////////////////////////////////////////////////////////////////// ●リレーコラム:若手デザイナーの眼差し 第15回:小関隆一/RKDS ○ショッピング お買い物。僕は好きです。 自分が物好きということもありますし、モノに出会って感動してそれを手にす ることが単純に楽しいです。 ショッピングがデザインの入口に当たる行為だと思うと、面白い発見がいろい ろあります。自分が買い物するときのプロセスを観察すると、まずは当然対象 となるモノやサービスがあります。「今これがないと困る!」「かっこいい! 」「すごく便利!」「美味しい!」「とても快適!」「安心できる!」といっ たようなものがまず目の前にあって、それに対して抗い難い魅力を感じるかど うか。百貨店での買い物からスーパーでの日用品にいたるまで、「欲しい!」 と思えるだけの魅力や理由があることがまず絶対条件です。 その次に、「高い!」「安い!」「そうだよね!」のような価格情報がありま す。僕の場合は「高い!」と思ったら未練持ちつつも、精神衛生上引き下がる ことが多いです。もちろん情報としてはインプットされますし高いなりの理由 を探ることもしてみます。秘かにモチベーションにつながることもあります。 「安い!」の場合は、天の邪鬼な性格がたたって「なんで??」と思ってしま います。大体の場合安いものには理由があります。値段を落とせる要因になる くらいなのでやはりネガティブな理由の場合が多く、このような場合もたいて いは結果的には買い物に結びつきません。もちろん情報としてはインプットし ますが、後悔はしないに越したことはありません。 僕が一番納得するのは「そうだよね!」の場合です。モノやサービスに強い興 味を持った上で「そうだよね!」と納得したときに初めて「満足」に結びつき、 ようやくお財布に手が伸びます。 もちろんいいものを安く買う喜びもありますが、買い物の本質は「満足」に対 してお金を払うことだと思います。購入に至るまでのプロセスを観察すると、 水や電気のようなライフラインあるいはそのレベルに近い生活用品を除くと、 多くの場合はこのようなステップを踏むのではないでしょうか。 ○ショッピング目線からのデザイン 何らかの製品をデザインする時には「これいくら?」と、できればちょっと後 回しにしておきたい質問を常に心がけるようにしています。今作っているのが いくらで、どこのお店に並んで、どんな人が手にとって、その中でどんな人が 「そうだよね!」って思って満足して買い物をして使ってもらえるんだろう、 と。 開発のコストから価格の設定までがビシッときれいに決まればよいのかもしれ ませんが、どれだけ抑えようとしても結果的に「高い!」になってしまうとい うのはよくありがちです。最低限の仕様でいくらくらいになるというのは必ず 見えてくるので、高いとなったらなんとか手を打たなくてはなりません。そう なるとやれることは1つ、「そうだよね!」と納得させるくらいのデザインを 徹底してつぎ込むことだと思うのです。ここではデザインの定義は一旦置いて おきますが、それは素材かもしれませんしサービスかもしれません。機能なの かもしれません。それらを足すだけではなく引くこともあるでしょう。 ものによっては価格帯が常識的に決まってくる場合もありますが、本当の目的 は実は値段だけはなく、見合った満足を提供することだと思っています。デザ インしたものを届けたい人に、見合った価値をきちんと作れているのか? と 自問自答の毎日です。 ○ショッピング目線からの仕事 デザイナーとは言ってもいろいろな立場がありますが、共通しているのは必ず 「報酬」を得てデザインを行っていることだと思います。発注者にとってはデ ザイナーに対してお買い物をしていることになります。 最近はお買い物に対してきちんと価格に見合った満足を提供しているのかを意 識することが多くなりました。どちらかが「安い!」や「高い!」と感じてい る状況では結してバランスのとれた仕事をしているとは言えません。デザイン の仕事は途中経過で評価できるものでもなく、数値化できるようなものでもな いので、そのバランスを共有しデザインを生み出すのはなかなか簡単ではあり ません。多くの場合、最終的な成果物は自分の手から離れたところから生まれ てきます。それでも「そうだよね!」を生み出すために、「欲しい!」と思え るだけの魅力や理由を自信を持って作り出していくことが、やはり発注者に対 しても強い満足につながるのだなと感じています。 ○ショッピング目線からの自分 独立して2年が過ぎたところです。まだまだ駆け出しですが、「そうだよね! 」と思っていただけるような仕事を取り組んでいけたらと思っています。 自分の現在の商品価値を量る実績として、最近取り組ませていただいたものを 事例としてご紹介させていただきます。 (株)アンビエンテックのコードレスLED照明「Bottled」 http://www.ambientec.co.jp/ja/products/bottled.html (株)太洋塗料の「Masking Color」 http://www.maskingcolor.com ご参照いただけましたら幸いです。 小関隆一/RKDS http://www.ryukozeki.com ///////////////////////////////////////////////////////////////////// ●pdwebデザインコンペ2013のご案内 「pdwebデザインコンペ2013」は、今年も「デザイナーとモノ作りの現場を直 結する」コンペとして開催いたします。 皆様からの応募作品は、日本各地のモノ作りの産地のプロが審査を行い、優れ た作品は商品化への道が開かれます。製品化への道がぐっと近づいたデザイン コンペにぜひみなさんチャレンジしてください! そして基本テーマは従来と 同じ「明日のカタチ、生きたカタチを求めて」です。遠い未来ではなく、明日 の暮らしをより快適にしてくれる、モノのあるべきカタチを提案してください。 ○審査員企業 セラミック・ジャパン(磁器・食器) 仁秀(陶器・食器) 能作(銅、錫・金属インテリア) 菅原工芸硝子(ガラス製品全般) ハコア(木工系プロダクト。今回はオブザーバー参加) ○応募ジャンル 磁器、陶器、金属、硝子、木工など。具体的には食器、ステーショナリー、家 具・インテリアなどが対象になりますが、審査員企業が製造可能なモノであれ ば、特にジャンルの制限は設けません。 ○10月1日(火):応募作品受付開始 10月31日(木):最終締切日 11月下旬:年間賞発表 詳細、応募要綱は以下まで。 http://pdweb.jp/dsgncmp2013/index.html ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■○■pdwebメールマガジンでは広告のご利用をお待ちしています。■○■ イベント/セミナーの告知や集客、新製品のご案内に。臨時増刊もあります。 ■○■お問い合わせはinfo@pdweb.jpまで。料金:1行6,000円〜。 ■○■ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ////////////////////////////////////////////////////////////////////// ●編集後記 6月18日にアドビ製品がCreateive Cloudに一新、毎月一定額を支払うことで、 CCシリーズのすべてのソフトをダウンロードして利用できるようになった。こ のシステムはiPhone/iPad/iPodではApp Storeでお馴染みであり、Androidも同 様だ。違いといえばソフトウェアのサイズがスマホ系に比べて巨大な分、ダウ ンロード時間がそれなりに掛かる点だろうか。それはともかく、なにより楽し みなのはクリエイティブのボーダーレス化だ。デザイナーがPremiereを使った り、フォトグラファーがInDesignを使ってみたり。人と道具の組み合わせが広 がることで、また新しい表現が生まれてくることを期待したい。かくいう私も、 エディターなりにLightroomやInDesignを攻略してみようかと密かに思ってい る。(M) ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■■■取材・執筆・DTPデザイン・印刷物納品を行います! カラーズ(有) ■企業のユーザー事例、パンフレット、Webコンテンツなどの制作を行います。 ■お問い合わせはinfo@pdweb.jpまで。お待ちしています。■■■■■■■■ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ pdwebメールマガジンNo.39 2013年6月28日発行 3,000部配信 ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓   pdwebメールマガジン登録変更および解除のご案内 ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛ ※このメールに返信はできません。配信アドレスの変更や停止を希望される 方は、pdweb.jpのトップページ右側の登録フォームにて操作をお願いいたし ます。 http://pdweb.jp ┏…・・・━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━・・・…┓ ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥   編集・制作:pdweb.jp編集部   〒151-0071 東京都渋谷区本町1-20-2-909 カラーズ有限会社   お問合せ先 info@pdweb.jp   Copyright(C) Colors.,LTD. All Rights Reserved ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ ┗…・・・━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━・・・…┛