┏…・・・━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━・・・…┓ ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥       pdwebメールマガジン第23号・・・2012/2/27       編集制作:pdweb.jp編集部 http://pdweb.jp ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ ┗…・・・━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━・・・…┛ ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓ ● pdwebメールマガジン第23号 目次 ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛ ●連載コラム:上海的モノ生活 第17回:なくてはならないコミュニケーションツール「QQ」 ●編集長のミニコラム 幸福な若者たち ●書籍「デザイナーズFILE 2012」のご案内 ●編集後記 ////////////////////////////////////////////////////////////////////// ●上海的モノ生活 第17回:なくてはならないコミュニケーションツール「QQ」 稲吉実菜子/フリーライター 中国ではインスタントメッセンジャーソフトのQQが人気、とは来海前から知っ ていましたが、まさにその通り。中国人と働くようになってますますそれを実 感するようになりました。今回はそんなQQについて。 ○ メールより仕事が進む? ペンギンのアイコンでお馴染みのQQ。中国では誰も使っているコミュニケーシ ョンツールとは聞いていましたが、そもそもチャット自体をあまり使用しない 私には中国に住んでいるとはいえ無縁なものでした。 ところが、中国人と仕事をするようになったらそう言っていられなくなったの です。というのもQQはプライベートで使うものなのかと思っていたら、実は仕 事でもガンガンに活用されていたからです。しかも、時にはメールや電話なん かよりもよっぽど迅速に返事が返ってくるものだから、使わないとある意味仕 事にならないかも? たとえば、要点をまとめてメールをしても返事がない…ところが、QQで「○○ ってどうなっている?」なんていう短いテキストには即座に返信があることが 多いのです。そのまま問題点をQQ上でチャットしながら解決! とうまく進む ことも。ちなみに中国語の発音が難しく感じる日本人にとっては書いてしまう ほうが伝わりやすく、電話口で説明せずに済むというメリットも! わざわざメールを書くのが面倒と思う人が中国には多いのか、 チャット的コ ミュニケーションを好むのか、普及の理由はいろいろあると思いますが、すで にメールアドレスはなくともQQのIDならあるというほどの広まり具合です。 ○チャット以外にもこんな使い方が! しかもQQにはチャット機能以外にもいわゆる中国版twitterの微博、ゲーム、 画像や音楽用のアプリケーションなどがついています。なかでも私が驚いたの はリモートコントロール機能です。ではQQを通じた遠隔操作をするケースとは? たとえばパソコンに不具合が生じた場合など、システムエンジニアにQQでコン タクトし、遠隔操作を受け入れる申請をしてから先方がそのパソコンに入って 直接いじって直してしまう、などという使い方をするのです。 つまり、部外者に勝手にパソコンを操作されるわけなので、初めて聞いたとき にはとても驚きました。マウスに触れることなく、画面が変わっていく様子は まさにゴーストがいるみたいで違和感がありましたが、中国人スタッフはあま り抵抗を感じていない模様。もちろん環境にもよるでしょうがセキュリティの 観念はだいぶ日本人とは違う? と、こんな具合で私のパソコン画面にもいつしかペンギンアイコンがすっかり 定位置を得ており、ふと気づくとペンギンが点滅してQQから呼ばれているなん てことも。とはいっても、仕事の面で基本はあくまでメール。メールの反応が どうも鈍い相手に対してはQQを使うことによって仕事の効率を高めるだけに留 めているし、メールと違ってオフィシャルに文面を残せないので用件には気を 配っています。「QQで言った!」「いや言ってない!」なんて議論なったら証 拠が残らないので後が怖いので。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■○■pdwebメールマガジンでは広告のご利用をお待ちしています。■○■ イベント/セミナーの告知や集客、新製品のご案内に。臨時増刊もあります。 ■○■お問い合わせはinfo@pdweb.jpまで。料金:1行6,000円〜。 ■○■ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ////////////////////////////////////////////////////////////////////// ●編集長のミニコラム 幸福な若者たち 1985年生まれで20代半ばの社会学者、古市憲寿氏の著書「絶望の国の幸福な若 者たち」が話題だ。そういえば古市氏は、先日「朝まで生テレビ」にも出演し ていた。 私は本書を読んでいないのだが、いくつかの書評をかいつまむと、要点は以下 のようだ。内閣府の「国民生活に関する世論調査」によれば、2010年の時点で 20代男子の65.9%、20代女子の75.2%が現在の生活に「満足している」と答え ている。一方で「悩みや不安」は、1980年代後半に40%を割っていたが、2010 年には63.1%と増えている。 つまり、不安を秘めながらも現状の生活には満足というのが、今の20代のメン タリティのようだ。そして著者は、「幸福な若者たち」の本質を「コンサマト リー」(自己充足)と表現し、より大きな幸せを求めて未来を目指すのではな くて、身近な幸せを大事にする世代と述べている。 経済成長は止まり不景気が続き、正規雇用は減少し、少子高齢化で年金の先行 きが不透明であるが、日本の貯蓄総額は1,200兆円といわれている。親や祖父 母の世代がそこそこお金を持っているので、20代がお金や仕事にハングリーで ないとしても、それは当然なのかもしれない。 さて、本メルマガはプロダクトデザインやモノ作り業界の人たちに向けて発信 しているメディアなので、今の20代の気分をモノ作りの話に落とし込もうと思 っていたのだが、困った。 これはもしかするとパラダイムシフトかもしれない。夢や希望を燃料にして戦 後成長を続けてきた日本も今や閉塞的状況になって、次世代を担う20代はコン サマトリーだという。 ただ幸せな若者たちは、不安も抱えている。それがもっと顕在化して追い詰め られたとき、逆にポジティブな発想が生まれてくるのかもしれない。 成長や進化を続けることは人間の本能だと思うので、「幸福な若者たち」にど こまで実態があるかは分からないが、一時的な現象であってほしいとは思う。 森屋義男/pdweb.jp編集長 ////////////////////////////////////////////////////////////////////// ●書籍「デザイナーズFILE 2012」のご案内 2012年2月23日より、プロダクトデザイナーの年鑑ガイドブック「デザイナー ズFILE 2012」が全国主要書店、アマゾンなどで発売されました。 最先端を走るデザイナー101組が手がけた製品や作品を、豊富なカラー写真で 紹介。主に日本において、家電、インテリア、日用品、工業製品を手掛ける第 一線のデザイナーによる優れたデザインを一望することはもとより、その製品 や作品を通して、デザイナーの魂に触れることのできる一冊です。 ○「デザイナーズFILE 2012 プロダクト、インテリア、工業製品を創るデザイナーズガイドブック」 ワークスコーポレーション刊 カラーズ編著 A5判/256ページ [本体2,500円]+税 pdweb.jpの紹介記事と表紙カバー写真 http://pdweb.jp/news/books.shtml ワークスコーポレーションの販売ページ http://www.wgn.co.jp/store/dat/3262/ Amazon.co.jpの販売ページ http://www.amazon.co.jp/gp/product/gp/product/4862671241 ////////////////////////////////////////////////////////////////////// ●編集後記 ○最近、スマートホンの普及率は日本の携帯電話全体の1割程度、ユーザーは スマホの機能を十分に使いこなせてなく、ガラケーほど満足していないという 情報をネットのニュースで見ました(ただしiPhoneは他のスマホより満足度が 高いようです)。全般に、スマホでなければならない理由がまだ希薄なのかも しれません。 一方、電子出版時代到来と騒がれたわりにはタブレット端末が売れているとい う話が聞えてきません。規格が統一されていないのも一因ですが、やはり電子 ブックビューワーとしては紙に比べて画面解像度が物足りなく、今後7インチ 以上でも印刷物と同様の350ppi前後が求められてくるのではないでしょうか。 それと本や雑誌は見開きで読むものなので、1ページ単位で表示される今の縦 表示には違和感を感じるユーザーも少なくないのかも知れません。 そして今、なにより必要なのはキラーコンテンツの登場だと思います。ではス マホやタブレットのキラーコンテンツとは何でしょう? 昔から「ニューメデ ィアは下半身から」と言われますが、案外そっち方面から思いもよらない強力 なコンテンツが登場するのかもしれません。(M) ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■■■取材・執筆・DTPデザイン・印刷物納品を行います! カラーズ(有) ■企業のユーザー事例、パンフレット、Webコンテンツなどの制作を行います。 ■お問い合わせはinfo@pdweb.jpまで。お待ちしています。■■■■■■■■ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ pdwebメールマガジンNo.23 2012年2月27日発行 2,400部配信 ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓   pdwebメールマガジン登録変更および解除のご案内 ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛ ※このメールに返信はできません。配信アドレスの変更や停止を希望される 方は、pdweb.jpのトップページ右側の登録フォームにて操作をお願いいたし ます。 http://pdweb.jp ┏…・・・━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━・・・…┓ ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥   編集・制作:pdweb.jp編集部   〒151-0071 東京都渋谷区本町1-20-2-909 カラーズ有限会社   お問合せ先 info@pdweb.jp   Copyright(C) Colors.,LTD. All Rights Reserved ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ ┗…・・・━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━・・・…┛