PDWeb *
* * *
 * NewsSpecialInterviewColumnReviewTechniqueCase StudyData & LinkEditor's NoteContact Us
* * *
* * pd WEB Column
*
pdweb.jp編集後記

お知らせへ
pdwebメールマガジン [バックナンバー]へ


▼2012年21日
●先日、クライアントである信号電材の社長から創設者が信号機の会社を起こしたのは50歳前で、部品メーカーとして長年かけてやっと成功をおさめかけていたにもかかわらず、それを捨てて納品先である信号機メーカーのライバルに名乗りをあげたという話を伺った。また会社の存亡がかかった新しい機能を開発しはじめた時すでに60歳に手が届いていたそうだ。世間で言われる人生の物差しを覆すエピソードだった。自らの可能性を自から幕を下ろしてはいけない。「これまではこれからの準備期間」。もうすぐ60歳に手が届くわたしの気持ちである。(アキタ)

●海上の神社として知られる厳島神社は、元々、周囲が陸だったところを、平清盛の命で今の形にしたものという。それは大陸からの使者などが瀬戸内海を船で通る際に、驚きを与えるための演出だった。その土木技術も驚異的だが、考えてみると、清盛にはスティーブ・ジョブズ的な才覚があったのかもしれない。(K.O.)

●1月を終えて、本当の意味で春の訪れを感じる節分の頃、気分もわくわくとして、新年度の準備も何となく気になりだす。そして新旧入れ替わり、身の回りに新しいものが少しずつ増えてくる。子供の頃、大人の使っている道具に憧れたものだ。腕時計や万年筆、革の手帳など、自分が生活する範囲ではほとんど使うシーンがないものだけに、大人の証の様に羨望視していたものだ。そして就職や入学祝いには、ある種の儀式的贈り物として、それらが選ばれていたような気がする。ところで先日、アップルがiPadを利用した教育システムビジネスに参入すると発表した。幼少の頃から手軽に膨大な新旧の情報があの1枚ですんでしまうことや、デジタル機器を日常的に触れる点など、教育ハードの仕組みが大きく変わろうとしている。おそらく、彼らの通学鞄の中にはiPadに携帯電話、もしかしたらポケットWi-Fiも入っているかもしれない。そんな子供たち、いまの大人たちの持ち物の何に憧れるのだろうか? (くらまさ)

●今年でSHIFTを立ち上げて6年目になる。今では自身の仕事のほとんどが手術用機器関係である。目標としていたわけではなく、ただ自然とそうなってしまった。臓器を手にとっての実験など、普通では経験できないことも今では当たり前になり、調べる文献も機械より医学の比率が増えた。振り返るとずいぶん奥深くまでこの世界に足を踏み入れたことに気づく。今、日本の社会は厳しい情勢の中で必要ないものをどんどん切り捨てようとしているかのようである。であれば、必要とされる場所があることに感謝して、メディカル・デザインというこの道を迷わず進もうと思う。(芝)

●1月21日に放映された「世界一受けたい授業」(日本テレビ)に出演した。国民性統計学…とキャッチコピーが付き、共著の『「マルちゃん」はなぜメキシコの国民食になったのか(日経BP社)』でテーマにしているローカリゼーションの観点が取上げられた。分かりやすい事例に注力し学校での授業を模した番組のプログラムに組み込まれた。放映後の各方面からのリアクションを受け、ゴールデンタイムのバラエティということから、さまざまな層の方に見ていただけたことを実感するに至る貴重な経験だった。(ナカバヤシ)

●歌川国芳展で買ったボールペンやクリアファイルが、安価な上に、文房具として高品質だった。ボールペンなんて、ラバーグリップがついていて、書き味はしごく滑らか。文房具好きの友人に見せると、その書き味に驚くほど。実際、最近の文房具の品質の高さは驚くほどなのだけど、現在の「文房具ブーム」と呼ばれる現象は、そんな文具メーカーの努力とは無関係に起こっているようで、ちょっと悲しい。(納富)

●ようやく書籍「デザイナーズFILE 2012」の原稿をすべて入稿! 昨年の震災、災害、不況の中、日本のモノ作りに携わるデザイナーの方々101組の渾身の作品の数々が、一挙掲載されています。表紙も昨年度版を踏襲しつつも、あれっ? と目を引くデザイン。全国有名書店やアマゾンで、2月中旬以降に購入できますので、是非みなさんお手に取ってみてくださいね!(野々村)

●プロダクトデザイナーの年鑑ガイドブック「デザイナーズFILE 2012」は2月中旬以降に発売予定です。詳細は近々にpdwebで紹介いたします。もうしばらくお待ちください。
ところで先日、自宅の机の足元が冷えるので、小型のファンヒーターを購入しました。家電量販店で5,000円以下の製品群をあれこれ探しましたが、デザイン的にはどれももう1つでした(購入した製品も)。こういった日用品の中には”デザイン”が行き渡っていないジャンルは実はたくさんありそうです。実用品、日用品はデザインされていなくても売れるのでしょうが、ちょっとしたモノがさりげなくかっこいいと、美意識の底上げになるのではないかなと思った寒い冬の1日でした。(森屋)


▼2012年11日
●2011年という筆舌に尽くせない過酷な1年をどう振り返ろうかとためらって筆が進まない時にまたおおきなニュースが飛び込んできた。
柳宗理さんが12月25日に亡くなられた。かつてpdwebで連載していた「ブックレビュー」の1回目に取り上げさせていただいたのが、柳宗理さんの「エッセー集」だった。2003年6月柳さん88歳の誕生日に刊行されたそうで、文章をまとめた本は初めてだったそうだ。1年ほどしてある信託銀行が発行している広報誌から柳さんのカトラリーについてのコラムを書いて欲しいという依頼がきたのだ。「エッセー集」の編集担当者の方が、コラムの書き手としてわたしを推薦してくれたそうだ。たぶんわたしが書いたブックレビュー読んでくれたんだと思っている。わたしはコラムの中で柳デザインをこう表現した。「自ら使う為につくられた民藝の中にあった『良さ』を束ねて安価な値段で多くの人々に提供したデザイナー」だと。一度もお会いすることはありませんでしたが、柳さんはわたしの先生です。(アキタ)

●このところ、故スティーブ・ジョブズ関連の記事・書籍執筆で手一杯だったが、一段落したところでアウトドアで焚き火忘年会を決行。携帯に便利な折りたたみ式焼き網を自作するなど、久々に手を動かす楽しいひとときを過ごした。(K.O.)

●2011年は未曾有の災害に見舞われた。とても悲しい出来事が、年の最初の頃に起こったのだから、みんなの気持ちが萎縮するもの仕方がない。そんな1年でも、明るいニュースがいくつかあった。サッカーのなでしこジャパンがワールドカップで優勝し、体操界では内村航平選手らが良い成績をおさめるなど、団体競技などでの活躍がめざましかった。2011年を語る漢字の「絆」も、そうした災害から学んだ人々のつながりで未来を明るくしたいという気持ちを象徴するものだろう。そこで、1年を「年度」で区切ってみたとしたら、先の災害は2010年度のこと。今年度はまだ終わっていないのだから、明るいニュースがもっともっと起こりうる時間がまだ3ヶ月も残っている。(くらまさ)

●日本で暮らしていれば「カレー」という語がどんな料理なのかをイメージすることは容易い。とはいえ個人の好みのカレーとなると、これはもう一様ではない。味付けや辛さを「傾向」として言う人や「ここのカレーしかカレーと認めない…」という意見の人など、結果的に「カレーごとの差異」に終始してしまうことが想像できる。一方、料理を作る方では、メインの材料が同じであったとしてもプロセスやスパイスの使い方でまったく異なるカレーができあがり、そういう一皿はおのずと「食べる人」を選んでしまう。デザインやモノ作りに置き換えるとどうだろう?…などと考える年越しです。(ナカバヤシ)

●T.MBHのiPhoneカバーを使っているのだけど、その完成度の高さと、モノとしての満足度の高さに感心し続けている。クロコダイルの皮をプラスチックのカバーに貼り付けた製品だが、その貼り付けに使われている技術の高さが、そのまま使い勝手に通じていることがすごいと思うのだ。(納富)

●今年はあっという間の1年だった。先日初めて参加した「連句」の会で、二句目に採用された七・七の長句、「流るる年の 足音(あおと)駆けゆく」は日々の実感。宮沢賢治のいうところの「ほんとうの幸い」が、みなさんの心に訪れますように。2012年もどうぞよろしくお願いいたします。(野々村)

●2012年がスタートしました。天下太平、無病息災、家内安全、商売繁盛。願いはこの4つの四文字熟語にすべて含まれます。
さて、今年のpdwebは、「Pro to Pro」というpdwebのコンセプトの原点を見つめ直し、ヒット商品からニッチなプロダクトまで、さまざまなモノ作りに関わるデザイナー、プランナー、エンジニアのみなさまの声をなるべくたくさん載せていきます。「隣はどうなの?」。そんな読者の疑問に応えるべく、ICレコーダーとカメラを持って、あちこちお邪魔します。客観的かつグルーバルな視点から業界を横断する情報を提供するのがメディアの仕事です。今年も読者のみなさまに、「面白くて役に立つ」コンテンツを発信していければと思っています。(森屋)


▼2011年までの編集後記へ
▼2010年までの編集後記へ
▼2009年までの編集後記へ

▼2008年までの編集後記へ



-
| ご利用について | 広告掲載のご案内 | プライバシーについて | 会社概要 | お問い合わせ |-
Copyright (c)2007 colors ltd. All rights reserved