┏…・・・━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━・・・…┓ ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥       pdwebメールマガジン第59号・・・2015/2/23       編集制作:pdweb.jp編集部 http://pdweb.jp ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ ┗…・・・━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━・・・…┛ ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓ ● pdwebメールマガジン第59号 目次 ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛ ●リレーコラム:若手デザイナーの眼差し 第35回:吉泉 聡/TAKT PROJECT ●新企画「これから始まるイベント情報」のご案内 削除しました。 ●編集長のミニコラム 「これからのカメラ」 ●編集後記 ////////////////////////////////////////////////////////////////////// ●リレーコラム:若手デザイナーの眼差し 第35回:吉泉 聡/TAKT PROJECT 2013年10月に創業し、今年で2年目を迎えました。 TAKT PROJECTは、メンバー毎の異なるバックグラウンドを活かし、さまざまな プロジェクトを展開しているデザインファームです。デザインの領域や定義が 日々広がる中で、どのような考えで活動しているかを中心にお話しさせていた だきます。 ○デザイン=新しい概念の提案 私自身は、いわゆるデザイン教育を受けたことがありません。ウォークマンや スウォッチ、ヤマハのサイレントバイオリンといった物や製品が大好きな子供 でした。 そういったものを作りたい一心で、大学では工学部に進学しました。しかし、 工学部での学びは、物りというよりは技術づくりといった感覚が強く、思い描 いていたような「物作り」とはやや違う印象を抱くようになりました。 改めて感銘を受けた製品を見つめ直した時、ウォークマンの筐体デザインに惹 かれながらも、「音楽を持ち歩く」という新しい体験、その存在意義と提案性 により強く惹かれているのではないかと考えるようになりました。 このような視点は、物や技術だけではなく「人間を考える」という要素が必要 です。そして、前例のない概念を提案しようと前向きに決断する、クリエイテ ィブなマインドも必要です。それこそが、私にとって根本的なデザインの定義 となり、今でも活動の原点となっています。 ○カタチをつくることの意味 一方で、カタチをつくることが、デザインのもう1つの大切な役割だと改めて 考えています。 「カタチをつくらないデザイナー」や「デザインしないデザイナー」という言 葉を見かけることがあります。そこで指している「デザイン」は、表層的なカ タチを指しているのだと想像できますが、もう一度シンプルに、デザイナー自 身がカタチをつくることの意味を大切にするべきではないかと考えています。 日本語には、「ずいぶんカタチになってきた」という言い方の「カタチ」が存 在しています。提案したい概念=ビジョンが、生活に定着する姿、つまりビジ ョンが体を成すこと。デザイナーが作るべきカタチは、まさにそのカタチだと 思っています。 その目的のためには、やはり何らかのカタチが必要です。また、その手段は一 通りではなく、目的に応じて平面から立体、空間まで同等に考えたい…。その ようなビジョンのもと、多様なバックグラウンドを持つメンバーで構成されて いるのがTAKT PROJECTの大きな特徴です。 ○枠組みを問い直すデザイン そのような考え方で行った最近のプロジェクトをご紹介いたします。 1年程前に「3-PRING PRODUCT(サンプリングプロダクト)」というプロジェク トを発表しました。 http://taktproject.com/projects/archives/26 3-PRING PRODUCTは、既製品に3Dプリンタで制作したオリジナル部品を組み合 わせることで、まったく違う用途で使用したり、より自分らしい使い方を追求 する、新しいD.I.Y.の提案です。 例えば、市販の置き時計にオリジナルの脚をつけてデスクトップで立つ可愛ら しい時計にしたり、市販の書類ケースをオリジナル部品で連結して本棚にした り、市販のタッパーを照明のシェードにしたり…。 店頭に並んでいる製品を、完成品ではなく半完成品、つまり、創造のための素 材として捉え直す試みです。それは、大量生産時代の構図である「消費者」 「メーカー」という二者択一ではなく、その両者をつなぐ中間にこそ、生活を 取り巻く新たな可能性があるのではないかと考えた、既存の枠組みを問い直す デザイン提案です。 ○切り開く力としてのデザイン 3-PRING PRODUCTは、クライアト不在の自主提案プロジェクトで、さながら企 業のR&Dのような活動です。 物の洗練が目的ではなく、何を創るべきか? という、根源的な枠組み、問い かけ自体を創り出すデザインです。これだけ物やサービスに溢れた現代におい て、デザインに求められている本当の価値はまさにそこにあると考えています。 最新のR&Dの成果も、今春のミラノサローネ期間中ミラノ市内で行われる Ventura Lambrate 2015で展示する予定です。工芸と工業の間を埋めるような 考え方を、プラスチックを素材にしたプロダクトとともに展示します。 http://www.venturaprojects.com/9-ventura-lambrate-2015/ R&Dとして行っていることは、決して奇想天外なことではなく、日常の新しい 解釈であり、現時点からの延長線上にあるものです。 その可能性や思考は、今この時点で向き合うべきさまざまな問題や、そもそも の問題提起に応用できる事だと考えています。 デザインの領域は広がり続ける一方ですが、未開の地を切り開く力として捉え 、さまざまな業種の方々とともに、R&Dで得た知見をヒントに、未来に向けた 提案を展開していければと思っております。 TAKT PROJECT 吉泉 聡 http://taktproject.com ////////////////////////////////////////////////////////////////////// ●新企画「これから始まるイベント情報」のご案内 削除しました。 ////////////////////////////////////////////////////////////////////// ●編集長のミニコラム 「これからのカメラ」 新しいカメラを買った。一眼レフやミラーレス一眼などのレンズ交換式ではな く、ちょっと高めの普及型のコンパクトデジカメといったところだ。そういえ ば最近のデジタルカメラは、すっかりフイルムカメラ時代のデザインに落ち着 いた。センサーが大きくなりレンズに性能を求めると、必然的にこの形になっ てしまうのだろう。デジタルカメラの草創期はいろいろなデザインのチャレン ジが行われたが、撮影装置としてはこれ以外の回答は得られなかったわけだ。 カメラが売れない、と言われているが、先日横浜で開催されたCP+には多くの 来場者が集まった。結局、カメラ好き、マニアはいつの時代も一定層存在する し、一方、一般の人は使い捨てカメラの代わりにスマートフォンを手に入れた。 カメラブームもいったん収まるところに収まった感がある。 さて、ここから、カメラメーカーや家電メーカーはどんな製品を投入してくる のだろう? デジタルカメラにまだ潜在市場はあるのだろうか? おそらく仕 事や作品の撮影用には、一眼レフや中判デジタルがそのまま進化していくと思 われる。残るはやはりコンシューマ市場への新たな提案だ。 個人的には見たままを撮れるメガネやヘッドホン内蔵型があれば、日常をその まま記録できるので面白そうだと思うけれど、盗撮などマナーの問題で難しい のかもしれない(すでメガネ内蔵カメラは存在していますね)。あとは流行り のドローン内蔵、犬や猫に取り付けての動物目線など、人間の目の高さではな い写真やムービーも面白そうだけれど、すぐ飽きる気もしますね。 やはりスマートフォンの進化形としての高性能カメラが、一番現実的な「次の カメラ」かもしれません。 森屋義男/pdweb.jp編集長 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■○■pdwebメールマガジンでは広告のご利用をお待ちしています。■○■ イベント/セミナーの告知や集客、新製品のご案内に。臨時増刊もあります。 ■○■お問い合わせはinfo@pdweb.jpまで。料金:1行6,000円〜。 ■○■ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ////////////////////////////////////////////////////////////////////// ●編集後記 近所に24時間オープンのセルフトレーニングジムができたので、なんとなく入 会してしまった。毎日は無理にしても、週に2、3回は仕事の帰りに軽く運動し てシャワーを浴びてスッキリして帰ろうと思っていた。…ところが、忙しくて ほとんど利用できていない。いや、寒かったので近所とはいえ行くのが億劫だ ったのかもしれない。そもそも入会したのが気まぐれだったから…というプチ 負のスパイラルから脱せねば。そろそろ春の気配がしてきました! (M) ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■■■取材・執筆・DTPデザイン・印刷物納品を行います! カラーズ(有) ■企業のユーザー事例、パンフレット、Webコンテンツなどの制作を行います。 ■お問い合わせはinfo@pdweb.jpまで。お待ちしています。■■■■■■■■ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ pdwebメールマガジンNo.59 2015年2月23日発行 3,000部配信 ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓   pdwebメールマガジン登録変更および解除のご案内 ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛ ※このメールに返信はできません。配信アドレスの変更や停止を希望される 方は、pdweb.jpのトップページ右側の登録フォームにて操作をお願いいたし ます。 http://pdweb.jp ┏…・・・━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━・・・…┓ ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥   編集・制作:pdweb.jp編集部   〒151-0071 東京都渋谷区本町1-20-2-909 カラーズ有限会社   お問合せ先 info@pdweb.jp   Copyright(C) Colors.,LTD. All Rights Reserved ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ ┗…・・・━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━・・・…┛