┏…・・・━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━・・・…┓ ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥       pdwebメールマガジン第51号・・・2014/6/27       編集制作:pdweb.jp編集部 http://pdweb.jp ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ ┗…・・・━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━・・・…┛ ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓ ● pdwebメールマガジン第51号 目次 ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛ ●リレーコラム:若手デザイナーの眼差し 第27回:山本侑樹/YOY ●pdwebデザインコンペ2014のお知らせ 終了のため削除しました。 ●編集長のミニコラム ●Kindle書籍「女子デザイナーの歩き方《発売中! ●編集後記 ////////////////////////////////////////////////////////////////////// ●リレーコラム:若手デザイナーの眼差し 第27回:山本侑樹/YOY 初めまして。YOY(ヨイ)の山本と申します。 YOYは私山本と相方の小野直紀の2人で、2011年に設立したデザインスタジオで す。私たちはYOYの活動として、毎年4月にイタリアで行われるミラノサローネ ・サテリテへの作品の出展を3年間続けています。 今回のコラムでは、その中で感じていることや今後の展望などをお話しさせて いただこうと思います。まず私たちの作品を紹介させてもらうのが、一番の自 己紹介になると思いますので、いくつか。 ・2012年作品 「BLOW《 http://yoy-idea.jp/jp/works/blow/ 風で舞い上がる髪をモチーフにした壁掛け棚。Pianoprimo社より商品化。 「SCRIBBLE《 http://yoy-idea.jp/jp/works/scribble/ 落書きをモチーフにしたテーブルマット。MoMAより商品化。 ・2013年作品 「CANVAS《 http://yoy-idea.jp/jp/works/canvas/ イスの絵が描かれたキャンバス型のイス。Innermost社より商品化。今年7月か らMoMAストアにて取扱い開始。 ・20014年作品 「LIGHT《 http://yoy-idea.jp/jp/works/light/ スイッチを入れると壁に光のシェードが現れる照明。 このような作品を制作し、ミラノサローネへの出展をはじめ、東京を拠点に国 内外で活動しています。 そしてありがたいことに、直近のサローネ・サテリテでは会期中開催されるア ワードであるサローネ・サテリテアワードと、デザインリポートアワードの両 方で特別賞を受賞することができました。 ○2つの視点 私がYOYとして活動していて感じるのが、この「2つの視点《です。 YOYの山本と小野で、それぞれプロフェッショナルの分野が異なり、山本はプ ロダクトデザイン、小野は空間をはじめ、広告分野にまで携わります。この2 人の異なる視点を掛け合わせアイデアを出し、得意分野を分業しながら、制作 を行っています。 また、2人の視点があることで、一方が作業して出したアウトプットをもう1人 が客観的に判断することができます。集中して作業をしたり細かく知識を持っ てしまうと、どうしても主観的になってしまい正しい判断が難しくなりがちで すが、これらの視点によってそのアイデアが面白いかという判断の精度を高め、 アウトプットの質を2人のキャッチボールの中で極限まで高めるようにしてい ます。 ○2つの立場 私は、普段はメーカーで家電のデザインに携わるプロダクトデザイナーであり 、それ以外の時間でYOYとして作品の制作をしており、この2つの立場は互いに 良い影響を与えるものだと感じています。 まずメーカーでのモノ作りというのは何と言っても規模が大きく、それゆえ社 会への影響力も大きくなります。会社の内部は各分野に細かく分業されており、 さまざまな立場の人間が意見を出し合う中で、その製品に対してデザインがど ういったものであるべきかをバランスを取りながら進めていくことになります。 たくさんの人間の意見や制約(コストや紊期、また社内規定など)があり、デ ザインとして妥協をしなければならない部分も正直多くあります。 一方、YOYでのモノ作りでは、アイデアを形にするまでをすべて2人で行います。 自分たちが「作りたい!《と思ったアイデアをいかに純度の高い状態で仕上げ、 見る人に感動を与えるかを大切にしています。 自分たちが紊得するまでとことんデザインを突き詰め、クオリティを最優先で 進めます。ただし、一点物のアートを作るのではなく、あくまで量産を見通し た上で、適切なデザインに仕上げていきます。試作や展示会の出展費はすべて 自分たちで負担することになるので、並々ならぬ覚悟をもって臨む必要があり ます。 この2つの立場を通して感じるのは、両方の立場を経験するからこそ感じ取れ ることがあるということです。 一言でいうと「いいとこどり《ができるということです。 メーカーでのモノ作りでは、各分野のプロフェッショナルと喧々諤々、議論を 交わし、その考え方や進め方を肌で感じることができます。また、家電量販店 に自分の携わった商品が販売されているのを見かけると、やはりとても幸せを 感じます。 YOYでは、会社ではできない役割や分野を自分たちで行うことによる発見が、 本当にたくさんあります。また、ミラノサローネで作品発表を行うことは、デ ザインの最前線で自分たちの作品がどこまで通用するかということを直に感じ る機会であり、デザインを武器に裸一貫で社会に「挑戦《していく喜びを感じ る場でもあります。 このように2つの立場の中で、現在私はデザインに向き合っています。 ○今後の展望 YOYはミラノサローネ・サテリテに3度の出展を行いました。サテリテは出展回 数の限度が3回と決められており、今回で最後となりました。今年のサテリテ での特別賞受賞を良いきっかけとし、来年はフォーリサローネ(フィエラメイ ン会場でなく、ミラノ市街での展示)へ出展し、さらに高いレベルでの勝負を していこうと考えています。 YOY 山本侑樹 http://yoy-idea.jp/jp/about/ ////////////////////////////////////////////////////////////////////// ●pdwebデザインコンペ2014のお知らせ 終了のため削除しました。 ////////////////////////////////////////////////////////////////////// ●編集長のミニコラム アドビから発売予定のデジタルなペン「Adobe Ink《と定規「Adobe Slide《、 面白そうですね。これでカフェや電車の中でアイデアスケッチやパースを描く デザイナーが増えるのでしょうか?  iPad用のモバイルアプリ「Adobe Sketch《「Adobe Line《などで描いた絵が製 品のベースになれば、ワークフローも生産性も向上するでしょう。スケッチを 描く行為そのものが紙と鉛筆からデジタルベースになることは、とても大きな 変化になるかもしれません。 ちなみにさまざまな表現のうち、一番早くデジタルベースになったのはおそら く文章で、ワープロ専用機の時代からモバイル利用が考えられてきました。記 者や小説家、シナリオライターなどはいち早く、いつでもどこでも文章を書け るようになりました。 原稿用紙からテキストベースのワークフローにシフトして、20年以上経ったと 思いますが、その結果どうなったかというと「文章が長くなった《と思います。 書店で小説の新刊を眺めても、どの本も昔に比べてボリュームがあります。こ れは逆に言うと、1行が軽くなったということです。 1行1行にまったく無駄がなく、完璧に推敲された文章が昔はたくさんありまし た。若い作家やコピーライター、編集者たちは、それら”吊文”を一文字ずつ 書き写して、良い文章のなんたるかを学びました。 そんな昔話をしていても仕方がないのですが、作業環境の制限がなくなり、い つでも自由にクリエイティブできるということが、限られた環境の中でのクリ エイティブに比べて、より優れているかというと、それは一概にそうとも言え ないのかなという気がしています。 森屋義男/pdweb.jp編集長 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■○■pdwebメールマガジンでは広告のご利用をお待ちしています。■○■ イベント/セミナーの告知や集客、新製品のご案内に。臨時増刊もあります。 ■○■お問い合わせはinfo@pdweb.jpまで。料金:1行6,000円~。 ■○■ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ////////////////////////////////////////////////////////////////////// ●Kindle書籍「女子デザイナーの歩き方《発売中! 「女子デザイナーの歩き方《 著者:片山典子 定価:上下各500円 カラーズ刊 上巻 http://www.amazon.co.jp/dp/B00HJFTEKQ 下巻 http://www.amazon.co.jp/dp/B00HJT2O8Q ////////////////////////////////////////////////////////////////////// ●編集後記 いよいよ7月、今年も折り返しですね。今年はエルニーニョ現象で冷夏の予想 もありますが、どうでしょう? 今年も遠出はできそうにないので、冷夏とい っても夏なので、都内でカキ氷巡りでもしようかと思っています。デザインに 優れたカキ氷を見つけたらfacebookに載せていこうかな。(M) ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■■■取材・執筆・DTPデザイン・印刷物紊品を行います! カラーズ(有) ■企業のユーザー事例、パンフレット、Webコンテンツなどの制作を行います。 ■お問い合わせはinfo@pdweb.jpまで。お待ちしています。■■■■■■■■ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ pdwebメールマガジンNo.51 2014年6月27日発行 3,000部配信 ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓   pdwebメールマガジン登録変更および解除のご案内 ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛ ※このメールに返信はできません。配信アドレスの変更や停止を希望される 方は、pdweb.jpのトップページ右側の登録フォームにて操作をお願いいたし ます。 http://pdweb.jp ┏…・・・━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━・・・…┓ ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥   編集・制作:pdweb.jp編集部   〒151-0071 東京都渋谷区本町1-20-2-909 カラーズ有限会社   お問合せ先 info@pdweb.jp   Copyright(C) Colors.,LTD. All Rights Reserved ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ ┗…・・・━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━・・・…┛