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Column Index
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pdweb.jp プロダクトデザインの総合Webマガジン ●世界の中の日本デザイン
第1回 スモールカーの「Cube」と「Polo」は何が違う?

●女子デザイナーの歩き方
第47回 過去/現在/OTOMO/未来
第46回 カメラのはなし
第45回 切手は究極のコンシューマプロダクトの1つかも
第44回 Revolution in the Valley
第43回 私達はこれからの年寄りになる
第42回 温故知新
第41回 特殊なことを初見で誰でも簡単に
第40回 ソーラーパワー
第39回 2011年のグッドデザイン
第38回 助手席のfun to drive
第37回 お互いの思惑
第36回 結果オーライを招く
第35回 プロダクトと模様
第34回 今考えること

第33回 今クラマタ&ソットサス

第32回 チープ&テクニカル
第31回 カワイイの外のサムシング
第30回 白といういろ
第29回 ヨーガンレール:自然に欲しいものを作る
第28回 「フォークの歯はなぜ4本になったのか」そして
第27回 超専門なプロダクト
第26回 樹は木という材料になる
第25回 ポータブル・ビッグモニター
第24回 デザインの境界線を探る
第23回 靴を作るように作る
第22回 サスティナブルなデザイン
第21回 五感と能力
第20回 住む装置
第19回 お正月はにっぽん
第18回 2009年:みんなchangeを求めてる、けど
第17回 テーブルはただの“板と四本足”なんだけど
第16回 新技術とデザイン
第15回 キラキラ感
第14回 ブラウンのデザイン
第13回 老舗の技
第12回 教える、伝える、期待する
第11回 スーベニールというプロダクト(海外編)
第10回 デザイナーズ・スキル・スタンダード:その2
第9回 デザイナーズ・スキル・スタンダード:その1
第8回 食べたくなるプロダクツ
第7回 女子の思考、男子の思考
第6回 おまえの性能を見せてくれ
第5回 プレゼントって何だ?
第4回 デザイン系アウトドア
第3回 3Dモデリング道
第2回  古着屋で出会ったエンスーな扇風機
第1回 母と作ったワンピース

●モバイルデザイン考
第55回 ティーンネイジ・エンジニアリングのポータブルシンセサイザー「OP-1」
第54回 ロジクールのコンパクトなモバイルマウス「Cube」
第53回 iPhone 4/4S用アルミニウム削り出しケース、入曽精密「REAL EDGE C2」
第52回 狙って撮るだけのプロジェクター付きビデオカメラプロジェクター 、3M「CP45」
第51回 iPhone 4/4Sで360度VRビデオが気軽に楽しめる「GoPano micro」
第50回 ”少しいいこと”をして作られたiOSデバイス関連プロダクト群「サンプルプロジェクト」
第49回 3代目でさらに進化したプロジェクター内蔵カメラ、ニコン「COOLPIX S1200pj」
第48回 独自の付加価値を実現したデジタルフォトフレームパロットSpecchio/DIA
第47回 画期的な構造の次世代自転車 「mindbike(マインドバイク)」
第46回 3Mの最新ポケットプロジェクター「3M MP180」
第45回 確かにスマートなiPad向け新機軸アクセサリ「SmartCover」
第44回 iPhoneで揺れの少ない動画が撮れる「Steadicam SMOOTHEE」
第43回 第6世代iPod nanoをプレミアムウォッチ化する「TikTok+LunaTik」
第42回 ポータブルスピーカーの機能と性能を革新するジョウボーン「JAMBOX」
第41回 iPhone 4専用三脚アダプタ兼スタンド「Glif」"
第40回 デザイナー/クリエイターをリスクフリーで支援する"Kickstarter"
第39回 G-SHOCK的発想のケータイ&iPhoneケース「X-STYLE HARD CASE」
第38回 再び新たな原型を作り出したアップル「iPod nano」
第37回 さらに進化した高遮音性イヤフォン、シュア「SE535」
第36回 アップル「iPhone 4」
第35回 パロット「Zikmu & Grande Specchio」
第34回 アップル「iPad(16GB Wi-Fiモデル)」
第33回 ソニー「ドックスピーカー/RDP-NWV500」
第32回 Evenno「Fingerist」
第31回 Think Tank Photo「ローテーション360」
第30回 ソニー「ブロギー/MHS-PM5K」
第29回 アップル「Magic Mouse」とロジクールの2つのマウス
第28回 新しいスタイルのデジカメ登場リコー「GXR」
第27回 デモバイルな工夫を感じる折りたたみ傘「センズ・アンブレラ」
第26回 デジカメの1つの進化系を実現したニコン「COOLPIX S1000pj」
第25回 フェールラーベンの多機能バッグ「ディペンドラートラベルバッグ」
第24回 民生用3Dデジタルカメラ、富士フイルム「FinePix REAL 3D」
第23回 デジタルで復活した名機「オリンパス・ペン」
第22回 電子ペン、MVPenテクノロジーズ「MVPen」
第21回 ソニー、サイバーショット「DSC-HX1」
第20回 キヤノン28mm12倍ズームデジカメ「PowerShot SX200 IS」
第19回 ソニーデータプロジェクター「VPL-MX25」
第18回 デジタルカメラ付きプリンタ「XIAO」
第17回 VGA/ビデオ両用のポケットプロジェクター「3M MPro110」
第16回 実用域に達した真にポケットサイズのプロジェクター
第15回 光学のニコンが送り出すヘッドマウントディスプレイ「MEDIA PORT UP」
第14回 薄さと機能向上の絶妙なバランス「iPod nano 4G」、「iPod touch 2G」
第13回 モバイルデバイスの充電ソリューション「The Sanctuary」
第12回 徒歩や自転車にも対応するPND「nuvi 250」
第11回 「iPhone 3G」が到達したデザインに迫る
第10回 モバイルスキャナPFU 「ScanSnap S300M」
第9回 ソニー リニアPCMレコーダー「PCM-D50」
第8回 携帯するテレビの1つの到達点ソニー「XDV-D500」
第7回 文具に潜むモバイルデザインのヒント
第6回 ワイヤレス時代の極薄フルサイズノート「アップルMacBook Air」
第5回 モバイルデザイン十ヶ条
第4回 ソニー パーソナルフィールドスピーカー「PFR-V1」
第3回 iPodケース3点〜きわみ工房「Re-nano」他
第2回 アップル「iPod touch」
第1回 三洋電機「Xacti DMX-CA65」

●デザインの夢
第10回 アメリカの抱える問題点に触れた:その2
第9回 アメリカの抱える問題点に触れた:その1
第8回 カーデザインを取り巻く状況
第7回 不況時代のサバイバル
第6回 ブラウンのデザインの変化
第5回 欧米と異なる、日本のデザインスタイル
第4回 不明瞭な「デザイン」という概念
第3回 フィリップ・スタルクの引退宣言に思う
第2回 予測不能のマーケット
第1回 夢は終わらない

●経営者が選ぶデザイン
第10回 ミニマリズムとは何か
第9回 電子機器のデザインとモダニズムの限界
第8回 モダニズムから合理的なデザインへ
第7回 デザイン事務所を見極めるヒント
第6回 想像を超えたフリーランスデザイナーへの要求
第5回 フリーランスデザイナーに依頼がくる仕事のパターン
第4回 デザイナーと密接な関係にあるエンジニア
第3回 記録的長時間のプレゼンテーション
第2回 最後は女子社員の多数決ですか!?
第1回 あるワンマン社長とのバトル

●プロダクトデザイナーになるための10の条件
条件その10 説得力
条件その9 社交力
条件その8 計画力
条件その7 協調力
条件その6 統制力
条件その5 表現力
条件その4 展開力
条件その3 応用力
条件その2 解析力
条件その1 観察力

●Buyer's Mind
第2回 東京・青山「SEMPRE」
Part 2 店舗経営のコンセプトと作り手へのリクエスト
Part 1 センプレデザインはどんなショップ?
第1回 東京・原宿アシストオン
Part 3 バイヤーから作り手へのリクエスト
Part 2 顧客ターゲットと品揃えの方法論
Part 1 AssistOnはどんなショップなのか?



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* pd Column
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女子デザイナーの歩き方

 
第35回: プロダクトと模様
  moviti/片山典子


  
このコラムでは、デザインのジャンルの枠を超えた活躍をされているmovitiさんに、
  さまざまな観点から女子デザイナーの歩き方を語っていただきます。

  
←クリックで大きなイラストを表示します

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moviti/片山典子
1964年神戸生まれ。京都市立芸術大学卒業、東京でインハウスデザイナーとしてパーソナル機器のプロダクトデザインや先行開発に携わる。デザインの師匠である同業のオットと2人暮らし。2005年から“デザインって何だ!”と称してノンジャンルで自主活動展開中。最近はフリークライミングとバスケットボールの“大人部活”と旅行にはまっている。2010年から本格的ソロ活動(離婚じゃなくて独立)開始。
http://moviti.com
* 毎日震災のことは気になりますが、自分の平常も取り戻しつつ、夏へ向かいます。

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縁あってJICA九州のフェアトレード振興活動「チャオカオ」のイベントで使うあかりをデザインさせていただきました。波佐見で活動しているナカハラマキさんと窯業センターとの協働です。5/21長崎市美術館で行います。
http://chaokao.org/

もともとは「きれいなかたち」の追求として、陶器の焼成時に自然に変形するひとつひとつ異なるゆがみ「やきなり」の美しさを工場生産プロダクトで表現できないか、というのが起点でした。一方タイの山岳4民族の伝統的民族衣装はそれぞれ手仕事の美しい模様が特徴です。試行錯誤の後、高透光磁土のあかりの表面にその伝統模様を凹凸でつけました。点灯時に白いシェードに陰影の山岳民族の模様が浮かび上がります。模様が焼きなりの曲面に刻まれたようすが雪だまりに模様の型を押しつけたようです。120灯ほどあかりが並んだエントランスロビーの階段で山岳民族のファッションショーが行われます。プロダクト/グラフィック/テキスタイル/環境/音と光が一体になる場になる、楽しみです。

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伝統の模様を3DCADの凹凸に還元するプロセスは新しく伝統を解釈、リミックスするようで新鮮だった。長い時間の中で洗練され刺繍やアップリケで表現されてきたパターンをデジタル経由で白く堅い陶器に置き換える。規則性や完成度をなぞる面白さ。

世界各国には美しい伝統工芸技法がある。例えばもともと衣料の補強として刺し子が発生したのだと思う。機能だけで補強するなら不必要、でも綺麗だと思うから作ってしまう。昔から伝わる模様にはすごくパワーを感じる、美しいものを創りたい本能に根ざし、時間をかけて洗練伝承された人の美意識のグローバルな強さを感じる。刺繍や染め、アップリケ、配色の美しさはいろんな国のいろんな地方で作られているのに共通性を感じる。

津軽こぎん刺しなんて北欧や東欧の刺繍みたいだ。ちなみに「フォークロア クロスステッチ」で検索すると、同時多発的にいろんな国で同じ手法の手芸が発達しているのがわかるし、今も伝統の図案集が本として取引されている。地球の文化は面白い。
http://kogin.net/rekisi.html

模様とプロダクト。

いっときのケータイの柄バリエーション着せ替えのブームも納まったが、モノとグラフィックがしっくりきていないプロダクトも多かったと感じた。一方マルセル・ワンダースやヘラ・ヨンゲリウス、トード・ボーンチェのように模様とフォルムを一体にして世界観を創るデザインもある。

ロイヤルコペンハーゲンのMEGAは伝統のブルーフルーテッドパターンの一部を拡大してあしらうことで、プロダクト自体の白くて凛とした素材感やフォルムを引き立てている上に、柄自体のクオリティの再発見やブランド自体の再認識をさせている。
https://www.royalcopenhagen.jp/goods_list/goods_list_2.php?called=category&vctg_no=i117
https://www.royalcopenhagen.jp/goods_list/goods_list_2.php?called=category&vctg_no=i121

ファッションとプロダクトを地続きで語るのは難しいかもしれないが、最近の買い手の一般の人の方がデザイナーより自由に柄やグラフィック/伝統を新しいモノに盛り込むこと親しんでいるように感じる。和柄や藍染めつながりでジーンズに合わせたり。

「日本民藝館へいこう」という本の中で現代の生活と民芸について語られているくだりに「文様のありなし」と率直に述べられていた。当たり前だけど模様はモノの姿に非常に影響を与え主張する。模様が強いとモノ自体の個性が際立ち暮らしの中に取り入れて使うには重すぎる。

モダンデザインの中で模様はだんだん排除されていき、素材自体のマテリアル感にクローズアップされてきた現在。と考えるとなんだか合点がいく。一方模様もコントロールの仕方、色や技法を変えることで新しいプロダクトの姿を作ることができ、大量生産から離れ、オリジナルを重視したクラフト寄りになってる嗜好のトレンドとも合っているんじゃないかと思う。

あまりにストイックな無地や白ばかりだと息が詰まったり物足りなかったり、堅くていつまでもこなれない感じがする。無垢すぎる、マスターピースすぎるというか。模様や歴史の要素があるモノの方が持つ人選んだ人のにおいを感じやすい、カスタマイズやオリジナルを感じるのかも。ヴィンテージの洋服をファストファッションの服と混ぜて上手に着こなすみたいな粋がプロダクトで作れるといいなあと思う。


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